風とともだち---週末サイクリング

愛知県サイクリング協会(ACA)の会員になって
名所旧跡や街道をポタリングしたり、美味しい物を食べて回ったりの「探訪あいち」や
ロングライド、ヒルクライム、グランフォンドと体力の限界に挑戦する「ツール・ド・あいち」など
苦しくも楽しい自転車ライフを満喫しています。

風とともだち---週末サイクリング

風とともだち---週末サイクリング

2010年6月20日日曜日

10.06.20 庭師

10.06.20 庭師


今日は愛知県サイクリング協会の「ツール・ド・あいち」の「伊勢三河湾」に参加する日だった。
ところが、世の中そうは甘くなく、四十九日法要に向けてのいろんな準備があって車はカミさんが使うというし、いよいよ前庭を駐車スペースにしなければいけなくなって、そのためには樹木を移動しておかなければいけない。
樹木の移植は冬場が基本だと思うが、そうも言っていられない。
梅雨時のいまなら、まだダメージは少ないだろう。
迷った挙句、「伊勢三河湾」は夜中に不参加表明をして、家事に専念することにした。

天気予報は一日中曇。
この時期のサイクリング、特に245kmのロングライドにはちょうどいいんじゃないだろうか。
0時半には就寝するも、2時に目覚める。
伊勢三河湾に参加するならもう出発しなければならない。
天気は回復してきているようだ。
「みなさん楽しんできてください」と祈りながら眠りに落ちる。


朝から木を切る。
大きいのは月桂樹とサクランボ(ナポレオン)、(佐藤錦)
月桂樹は残すつもりなので余分な枝を4~5本切ってすっきりさせてやればよい。
サクランボ2本はどこにも植える場所がなくなってしまうので、高枝切りで枝を詰めながら、最後は根元で切り取ってしまう。
この枝葉を町指定のゴミ袋にいれれば完成なのだが、幹の直径は15cmほどになっている。これを日曜大工のノコギリでゴミとして出せるほどに切り詰めていくのはなかなか根気のいる仕事だ。

12時少し前に雨が来たと思ったら、結構な雨量だ。
ただ待っていてもしょうがないので、シャワーを浴びて昼食にする。
雨は20分ほどであがった。

昼食時間を早く切り上げて、作業を続ける。
ロングライドに参加している気分。
コンビに休憩は出来る限り短くして自転車をこぐのと同じだ。
みんなはどの辺りを走っているんだろうか。
どこかで雨宿りできたのかな?


サクランボの木は切り倒して処分した。
次は生かしておきたいハナミズキとシデコブシ。
ひたすら根元をスコップで掘って、できるだけ根っこを傷めないように掘り起こさなければならない。
言うは易し、行うは難し。
土の下は根っこだらけで、どれがこの木の根だか、ほかの植物の根だか分からないほど込み合っていて、スコップが入っていかない。

少しずつ掘っていって、まわりのツタの根を取り除いていく。
直径1mくらいのところを掘り下げて土を取り除いていくように教えられたけど、長い根はそれよりさらに広がって伸びている。
考えるに、枝を広げた時と同じくらいに根も広げているんだと思う。
50cmも掘り下げると、黄色い石ころだらけの山土層にぶちあたる。
スピードはさらに落ちる。
これじゃまるで、グランフォンドで峠に差し掛かったようなものだ。
息が切れる。のどもカラカラだ。
自転車用のボトルから水を飲み、作業を続ける。

2時にまた雨が降り出した。
降り出すとすぐ大雨になる。
玄関前の庇の下で雨宿り。
アイスコーヒーを作って休憩。
ロングの人は碧南あたりまで来ているんだろうか。
ここからは随分離れているから、今降っているとは限らないな。
それにしてもこの不安定な天気は「一日中曇」とはいかないだろう。

30分であがった。
わずかに薄日が差したりしている。
さあ、元気を出して作業を続けよう。
苦労しながらハナミズキを掘り起こした。
根っこは大分傷めてしまったし、どうしようもなくてノコで切ってしまったところもあるけど、しょせん素人のやること。いたしかたない。


シデコブシはさらに大変だ。
枝も張っていたし背も高くなっていた。
枝は詰めて小さくしたが根っこはずいぶん大きいらしい。
掘っても掘っても根の下端が見えてこない。
3時。
またしても雨。豪雨だ。
またアイスコーヒーを作って休憩。
今度はなかなか止んでくれない。
全身着替えて合羽を羽織る。
こうすれば雨中サイクリングと変わらない。
路面のスリップによる危険もないし、寒くもないので快適といえる。
これなら作業を続けられる。

雨水の溜まり始めた穴を掘って、掘って、揺すってみてもびくともしない。
フードの上からたたきつけるような雨が降ってくる。
さらに掘って、根っこを切って手前に引くとゆっくりと傾いてきた。
向うへ回って根の間の土を取り除く。根の下を掘り進む。
根の方向が大分見えてきた。
木を向こう側へ倒し、手前をさらに掘り進む。
まるでヒルクライムだな。
カーブを曲がっても曲がってもその先がまだ上っている坂道が続く。
しかし、もうゴールは近い。あとひと踏ん張り。

どうしようもなく長い根は切り落として、掘り起こし作業完了。
今日はここまでにするか。
しかし、こんどいつ移設作業が出来るんだろう。
掘り起こした木は「根巻き」をしなければいけないが、この雨で土は全部落ちてしまったし、俄か庭師はそういう高等技術は持ち合わせていない。
雨が降っているうちに移植してしまったほうが良さそうだ。

硬い地面を掘って植え込み作業完成。
思ったとおり一日中かかってしまった。
今日もしロング245km走っていたら、この時間に帰って来れただろうか。
みんなはもうゴールしたのかな。


今日3度目のシャワーを浴びて、何はともあれビール。
それから、
今日6月20日は父の日。
娘からワインが届いている。
今日の仕事ぶりに自分で自分を褒めながらゆっくりいただきましょう。


ところで、シデコブシとハナミズキ、ちゃんと根付くだろうね(^_^;)

2010年6月6日日曜日

10.06.06 三重 松阪・美杉

10.06.06三重 松阪・美杉

天気予報は晴天。最高気温30℃。

激坂を含むアップダウンの繰り返し。
暑さ対策が必要だ。
UVカットのクリームとUVカットのアームウォーマー。

今日はショートコースと決めているので、最初の矢頭峠をクリアーすれば後は何とかなりそうだ。
距離も80kmなので、言ってみれば最近のちょっと過激な「探訪あいち」のようなものだ。

午前3時に目覚ましをセットし、4時出発予定。
この、早朝というのがいけない。
思ったように寝付けず夜中に何度も目を覚ましてしまう。
こんなことではグランフォンドどころか行き帰りの車の運転すら危ぶまれる。

顔を洗って、ラジオ体操。
軽く食事を済ませて、ボトル2本用意する。
1本はBCCA入りの元気回復用。
もう1本はスポーツドリンクを半分に薄めたさっぱり感のあるやつ。
どちらも氷をいっぱいに入れた。

予定の4時より少し前に出発できた。
今はまだ暗いが、すぐ明るくなるだろう。
東名阪を名古屋西JCTで乗り換えて亀山、久居ICへ。
東名阪は同じ名前でも名古屋西までと、それ以降は別料金。
逆にいつの間にかつながった伊勢自動車道の久居ICまでは同じ1,000円枠に収まった。


集合場所の一志総合支所の駐車場に停めると、道の向うからOhbaya4さんが現れて、道の向う側の駐車場に止めるように指示してくれる。
すでに電ちゃんの車も来ている。

受付の準備が始まって、荷降ろしをちょっとだけ手伝ったり、話をしているうちに、コース設定をした名物オヤジ(なんて失礼な呼び方をしていいものやら)のO西さんも到着して、何だか知らないけど握手を求められた。
ヘヘッ!悪い気はしないけど、おだてられてもロングには行きませんよ。
ショートを楽しんで走れれば十分満足です。
ひょっとしたら同じブロガーとして、はたまた同世代のサイクリストとして扱ってくれたのかな。
経験も貫禄も全然違うんですけど。

カウントダウンが入って、8時ちょうどにスタート。
最初Ohbaya4さんの先導できれいに1列で進む。
フリー走行になると先頭はガンガン飛ばしていく。
先頭からこぼれて27~28km位で走っている人の後につくと、ミシガンさんがそれでは遅いとばかりに前へ出て牽いていく。
最近ヤル気十分だね。三河山間部でそうとう鍛えているらしい。
牽いてもらえりゃこちらも走りやすい。黙ってついていきますたい。

そうこうしているうちにだんだん上り斜面に差し掛かる。
山に入るとどんどん傾斜が厳しくなる。
最初はアウターで、ダンシングをやってみたりしたけど、距離があるのでそうばかりもしていられない。
インナーにしてシッティング。
ハアハア言いながら回していてもちっとも進んでいかない。
このいらいら感が精神衛生上よくない。
一旦リセットするために降りて歩く。
ミシガンさんは苦しそうな体勢ながら決してあきらめることなく上っていく。
後から来たピナレロレロ大矢さんやギセンさんが傍らを過ぎていく。

まだ体力を使い果たしてしまった訳ではないので、しばらく歩くと気力がよみがえってきた。
乗って走ればいくらゆっくりだとはいえ、歩いているよりはるかに速い。
ピナレロレロ大矢さんやギセンさんが歩き始めたのを追い越し、
ちょうど峠のところでミシガンさんにも追いついた。


君ヶ野ダムのW形に蛇行する美しい湖面を目にしながら、写真を撮る余裕がない。
ショートコースは帰路にもう一度ここを通るので、その時は必ずここで止まって撮影しようと思う。

軽快に下ったと思ったら、すぐに緩い上りになる。
鎌倉トンネルで尾灯を点けて、フロントライトのスイッチを押すと・・点かない。
集団走行だからまあいいようなもんだが、急に電池が切れるのは困るなあ。


逢坂峠、飼坂峠とダブルで苦し楽しみながら上ってきて、トンネル手前でフロントライトの電池を取り替えているとピナレロレロ大矢さんとギセンさんが連なってきた。
トンネルを抜ければ美杉のチェックポイント。
ロングとショートの分岐点だ。

飲み物、バナナを貰って、しばらく雑談。見るとバナナは1本しか残っていない。
ストック分は車に載ったままどこかへ出かけてしまったらしい。
到着したミシガンさんが最後のバナナを見事にゲット。


道の駅美杉でトイレ休憩して、またしばらく時間を費やした。
ピナレロレロ大矢さんは当然のごとくロングに向かい、我々ミシガンさんギセンさん3人はショートコースに進む。

ショートは基本的にずっと下りだ。危険のないように注意しながら行けば、きついところはない。
あまり急がず行きましょう。

君ヶ野ダムで予定通り記念撮影。次いでダムの下へ回って放水しているところを撮ろうと下り始めると、ギセンさんがパンクだ!と言うや、パーンと音が響いて、ギセンさんは止まった。
シューという音がしてタイヤが不安定になったそうだ。
パンクの勢いでそうなったのか、タイヤの端も破壊されている。
とりあえずパンク修理をして、タイヤの破損部分は気がかりだが、様子を見ながら走り出す。

伊勢竹原駅の近くの交差点で左向きの矢印が出ているが、これは一周目の案内表示で、間違って矢印通りに進んだらスーパーロングコースになってしまう。
ここから20kmほどの道程。
だんだんお尻も痛くなってきたがここで離脱するわけにもいかない。
淡々とペダルを回す。
一人で走っていたら最後の休憩を取りたいところだ。
ポケットに入っているSoyjoyを思い出した。口を動かしていると気が紛れる。

信号で止まって、あとどのくらいかと聞いたところはゴールまでわずか数百メートル地点だった。やれやれ。到着だ。
今回は下りが得意なミシガンさんの、上りの粘りを見たし、
ギセンさんのダンシングによる一瞬の切り換えを目の当たりにした。
こんどどこかで試してみたいものだ。


時間を記録して、自転車を片付け、ついでに着替えも済ませてから受付に戻る。
飲み物やお菓子もたくさん用意されていて、くつろぎながら感想文を書く。
開放感というか、まったり感というか、心地良くて腰が上がらない。
どんどん到着する人を見ながら、お茶やお菓子を勧めて居座り続ける。

ロングに行ったNPO北條さんも疲れて帰ってきた。
ロングは20km距離が長いだけでなく、険しい峠が2つ余分にあるのだ。
難易度はショートの2倍だ。
それにしてはみんな速い。記録用紙を見ると、我々よりずっと前に帰ってきたロングの人も何人もいるほどだ。
まあ、そういう人たちと比べてもしょうがない。

ACAに参加して、山岳グランフォンドの一部を体験させてもらい、自転車を始める前には決して知ることのなかった、この気持ちの良い風景や達成感、すがすがしい空気を、そして共に走る喜びを全身で感じているのだ。


ピナレロレロ大矢さんも満身創痍といった悲壮感を漂わせながら戻ってきた。
今日は意に反して坂をいくつも押して歩いたそうだ。
そういう体調の時もあるよ。
でもきっと2~3日するとリベンジに燃えるようになるんだろうね。
自転車ってそういうやつだ。