花と音楽のある暮らし

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2011年2月20日日曜日

11.02.20森まん西濃ツアー

11.02.20森まん西濃ツアー


参加表明した頃にはまだ雨のマークも残っていて、所により雪がふるかも知れないという天気予報が、日毎に好転し、ついに晴天となった。
しかも気温は14℃。冬用のジャケットを着ればウィンドブレーカーすら必要無さそうだ。

自走と決めたので7時に出発したい。
日の出の頃はまだ寒さが残っているので、結局ウィンドブレーカーを着用。
シューズカバーはいらないことにして置いていった。

しかし走り始めると逆だったことに気づいた。
30km/h巡航すると、身体は熱く、足先は冷えてきた。
シューズカバーを履かないのなら、せめてインナーを入れてくれば良かったと悔やんでも後の祭り。
途中でウィンドブレーカーを脱いでフロントバッグにしまうも足は対応策なし。


濃尾大橋まで来ると青空に真っ白な雪をかぶった伊吹山が、くっきりと姿を現す。
カメラを取り出しシャッターを押すと、意外に小さくしか写らない。
感覚って割りといい加減なものだ。
ずい分山の近くまで来たと思ったのに、ファインダーの中では、看板や電柱の陰に、遠慮がちに小さな姿を見せるだけだった。


道路から田んぼを挟んで右側に安八町役場が見えて、迷わずに済んだ。



長良川の右岸サイクリングロードで墨俣一夜城に向かう。
なにしろ空気が澄んで、養老山脈や伊吹山、更にはもっと北まで、青い山脈や白い冠雪がずっと見えているし、蕾をつけ始めたらしい桜の木が、両側から枝を伸ばしていて、花の咲いているところを想像させ、美しい景色を増幅させる。

一夜城でマウンテンバイクのHさんと出会った。
どこかへ下見に行くところだそうだが、しばらくは同じ方向に行くらしい。
同じくマウンテンバイクのまじめ少年さんと、道すがら喋りづめに喋っていた。
もちろん自転車に関する話ばかり。
汲めども尽きない知識が湧いてくるんだろうなあ。
そしてもちろん、喋っているのは90%Hさん。


汲めども尽きないのは八幡神社の湧き水も同じ。
井戸からこんこんと湧き出る澄み切った水を、大勢の人が柄杓で汲んではポリタンクに移していく。
台車で車に運んでいるうちに、また次の車がやって来る。


西へ西へと向かっていくと、右手に広い芝の原があり、石碑が据えてある。
美濃国分寺跡は国指定史跡となっていて、歴史公園という位置づけだが、シロウト目には建物の跡や出土品が見えるわけではないので、落ち着いた雰囲気の芝生広場としか見えない。

このあたりから、曇ってきたせいだろうか、急に寒さを感じるようになった。
ずっとゆるやかに上りが続いていて、汗ばむほどだと思っていたが、風も強さを増し、正面から向かってくる。
ウィンドブレーカーがバタバタと音を立てる。
できるだけコンパクトに、前の人の後ろに隠れる。

遅れだす女性がもろに風を受けるようになると、GO4さんがその前につき、ペースを合わせて風除けになり牽いている。
Ohbaya4さんが最後尾を守っている。



竹中半兵衛は戦国時代を代表する軍師として知られ、豊臣秀吉の参謀として活躍した・・・という有名人だ。
入口部分を移設してきたような菁莪記念館は、案内人や学芸員はおらず、資料や展示品も、系統立てて展示されているわけではないのが残念だった。
その先に菩提山城の櫓門が石垣と共に残っていて、立派な軍師の姿をした坐像があたりを睥睨していた。


関ヶ原町役場のところで一旦止まる。
古戦場跡へ行くのを後にして、先に食事を摂ろうと言う事になってインター方面へ向かう。
なにしろ既に1時近い。
お腹もすいてきたし、この先は更に勾配がきつくなるという話だ。
レストランIBUKIに全員入れて、なかなか充実した昼食時間を過ごすことができた。

しかし予定の時刻を大きく越えているらしく、風も一向に収まらない。
幹事さんの判断で、古戦場は諦めて、東に進路を取ることになった。

帰り道は速い速い。
一応ペダルは回してはいるものの、ほとんど漕ぐ必要はない。
21号線はずっと2~3%の下り。しかも追い風。



奥の細道むすびの地は31号線の船町というところにあった。
31号線は旧中山道らしく、芭蕉は美濃路のこの場所で旅を終えたのだろう。
大垣の観光案内図と、その奥に旅姿の芭蕉の青銅の像があった。
誰かと出会った逸話を再現しているかのようにステージがしつらえてある。

道路の向かい側はフェンスで囲まれていて、工事中。
今年の9月には記念館が完成する。

水門川に赤い橋がかかり、その手前に屋形船が停泊している。
この川が取り囲む一角に、大垣城や市役所が含まれているので、もともとはお城の外堀だったと推測される。
川の両岸に桜があって、優雅に舟遊びなども行われたのかも知れない。

ここまで来れば安八町役場まであとわずか。

行きにきつかった分、帰りは風が後押しをしてくれて、気持よくゴールした。

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